古代ローマの税金の話

古代ローマの話です。
周辺国と戦争をすると、お金が必要になります。
武器を買ったり、軍隊に給料を支払う必要がありますからね。
そこで、市民に戦争税が課せられるようになったそうです。
この戦争税…
累進性になっていたというから驚きです。
はい。私たちが毎年払う所得税や法人税と同じ仕組みです。
法人税の場合、年間800万円までの利益の税率は19%ですが、800万円を超えるといきなり23%になります。
つまり、儲かっている会社からより多くのお金をいただきますよということです。
これが累進課税です。
太古の昔であるローマで「累進課税」が存在していたわけですから、いつの時代も権力者が考えることは同じなんですね。

さらに、ローマでは還付制度もありました。
ローマ軍が戦争に勝利して、戦利品などがあれば、収めた税金に応じて還付されたそうです。
また、ローマ軍が勝ち進み、領地が拡大すると、戦争税は廃止されました。
戦争税の代わりに、征服地から税金をとってこれを財源にしたのです。

還付制度といい、税金の廃止といい、古代ローマは市民に優しい国だったんですね。
今の日本よりも…。笑