独立起業を反対する奥さん

私は鹿児島生まれです。
明治維新では、鹿児島出身の人たちがたくさん活躍しました。
西郷さんや大久保利通五代友厚、大山巌などなど。
その多くが鍛冶屋町(かじやまち)という小さな町出身の人たちです。
中学校時代、私は毎週塾に通っていました。
その塾は鍛冶屋町にあったので、鍛冶屋町のことはよく知っています。
本当に小さな町なんです。
そんな小さな町から、なぜあれほど多くの偉人が生まれたのでしょうか?
たまたま偶然鍛冶屋町に有能な人がたくさんいたから?
いえ、違います。
エネルギーが伝播したからです。
(と私は思っています)
西郷さんや大久保利通が、後輩たちに明るい日本の未来をリアルに熱く語ることで、きっと後輩たちはワクワクしたはずです。
「そんな夢のような国をくつりたい!」
そう思って、彼らは行動し始めたのです。
西郷さんや大久保利通のエネルギーが後輩たちに伝播することで、多くの偉人を輩出することができたのです。

時々「独立起業したいけれど奥さんから反対されています」という話を聞きますが、これは奥さんにエネルギーが伝播していない証拠だと思います。
多くの女性は子供を守ることを最優先に考えます。
つまり、安定保守を優先するのです。
なぜだと思いますか?
女性は子供を産むからです。
お腹を痛めて必死の思いで産んだ子供を路頭に迷わせるわけにはいきません。
その思いは、私たち男性よりも数倍強いと思います。
その点、独立起業は賭けです。
成功するかもしれないけれど、失敗するかもしれません。
この「失敗」を恐れて女性は反対するのです。
これは至極当然の話です。
女性が悪いわけではありません。
子供に対する責任感を誰よりも感じているから、独立起業を反対する奥さんは女性の使命を全うしています。
でも、あなたが西郷さんや大久保利通のように明るい未来を語り、奥さんをワクワクさせることができればどうでしょう?
きっと奥さんは賛成してくれるはずです。
あなたを応援してくれるはずです。
奥さんが独立起業を反対しているのは、奥さんが悪いわけではなく、奥さんに夢を見せることができない男性の力量が足りないだけなのです。

独立起業して事業がうまくいけば、毎日がとても楽しく充実した日々を送ることができます。
その一方で、辛いこともあります。
バカにされたり、裏切られることも少なくありません。
なかなか売上げが上がらずに夜眠れないこともあります。
つまり、楽しいことも辛いことも2倍ということです。
そんな荒波の中でたくましく生きていくための最初の関門が「奥さん」です。
独立起業を反対する奥さんは、深層心理でこう思っているはずです。
「私さえも説得できないのであれば、独立起業してもうまくいくはずがない」
だから、反対するのです。
もし、あなたが本気で独立起業したいのであれば、まずは奥さんの壁をクリアする必要があります。
それができなければ、独立起業はやめたほうがいいと思います。

…さあ、がんばって!