50歳になりました。

今日、50歳になりました。
実は、この日を長く待ち望んでいました。
その理由を説明します。

私は鹿児島で生まれました。
ご存知の通り、西郷隆盛が生まれた鹿児島です。
明治維新といえば薩摩藩。
だから、小学生のときは常に↓このように教育されてきました。
「今の日本をつくったのは西郷隆盛と大久保利通ですよ」
学校の先生や親からいつもこのような教育を受けていたため、私は歴史が好きにはなれませんでした。
どちらかというと、西郷隆盛や大久保利通を避けるようにして生きてきました。

しかし、司馬遼太郎の「竜馬がゆく」を読んでから、その考えが変わりました。
人生観が変わるほどの衝撃を受けました。
まず、坂本龍馬に興味が抱いた私は、龍馬のことをどんどん調べていくうちに勝海舟の存在を知ります。
幕府側の人間でありながら、明治維新という革命を成し遂げた最大の影の功労者です。
そこで、勝海舟のことをどんどん調べていくと、そこには常に1人の男の存在がありました。
西郷隆盛です。
あれほど避けてきた地元の偉人の功績が、遠い回り道をしてようやく理解できた瞬間です。

その西郷さんは49歳で死にました。
全国の不平士族を諫めるために、自ら西南戦争を引き起こし、壮絶な最期を遂げたのです。(と私は解釈しています)

…だから、私は50歳になることを待ち望んでいました。
西郷さんが見ることができなかった景色を見ることができるからです。
「今日」という日を迎えることができたことに無上の喜びを感じます。

ちなみに、歴史上の重要人物は49歳で亡くなっている方が多いですね。
織田信長
上杉謙信
真田幸村
(諸説ある方もいます)
そして、西郷さんの盟友であった大久保利通も49歳で亡くなりました。
これらは単なる偶然だと思いますが、いつしか私の心の中では「49歳」が1つの鬼門と感じられるようになっていました。
そして、今日50歳になることができました。
1つの壁を乗り越えることができました!

若い方から見れば完全なおっさんですが(笑)、人生100年時代と考えると、これでようやく半分です。
西郷さんのためにも何かを残せる人物になりたいと思います。